わたし、カレシ詮索中です。


ルキの料理はすごくおいしかったけど。

やっぱり私はいつもの何でもない朝ごはんが好きだな。

ルキがそのまま感じられる気がして。


でも、そんなこと言わないけど。

「おいひぃよ、ルキ」

「こら、ちゃんと飲み込んでからしゃべって」


親子みたいで、でもちょっと親子愛とは違う「好き」を持つ私たち。

…ん、待てよ。

本当にルキは私に、親子愛以外の「好き」を持ってるのかな。


「ルキ、私のこと好き?」

「え、何、急に」

「好き?親子愛じゃないよ、恋人の好きだよ?」

「え、な、ル、ルカ?」


今日もまた、

わたし、カレシ詮索中です。


end.
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