手紙




「また、土方さんをからかうネタができた」





沖田は手紙を瓶にしまい、屯所へと急いだ。




「今戻りました!」





満面の笑みで土方に報告する。





「おー巡察ごくろう」





そう言われて気が付いた。




自分は巡察中だったんだと。





サボったことがばれないように、早めにその場から逃げようと努めたが、土方はするどかった。





沖田の右手のビンを見て言った。





「総司、海行ってきたのか?」







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