手紙






沖田の短すぎる発言にも満面の笑みで応え、着物の裾を少し上げ、奥へと入っていった。






テーブルに肘をつき、外を眺める。






傾きかかった太陽がえらくまぶしい。






「沖田さん?」





あまりにもぼーっとしている沖田に、だんごを持ってきた桜が顔を覗き込んだ。






「え?」






「だんご、お召し上がりになりますよね?」






「あ、あぁ」







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