手紙
「よしっと」
窓を閉め、机に向かう。
拾ったビンに入っていたのは、「紙」だった。
日に焼けたような色に変わっており、何十年も前のものみたいだ。
「手紙かなぁ・・・?」
つぶやき、四つ折りにされているその紙を開く。
が、文字は薄れ、全く読める状態ではなかった。
「残念・・・誰からだったんだろう」
睦月は肩を落とし、ベッドに飛び込んだ。
「はぁ~」
ため息をつき、天井を眺める。
机にある手紙をちらちら見てしまうが、どうすることも出来ない。
だがじっとしてられず、睦月は動き出した。
机の中からレターセットを取り出し、ペンを持った。