手紙
第五章
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「合・・・格・・・?」
睦月は大きな目を、さらに大きく開いて、ある一点を見つめていた。
「1078・・・ホントにある・・・」
睦月の小さすぎる声は、隣にいる美咲に、はっきりと聞こえていた。
「え!?どこ!?」
必死になって探す美咲だが、睦月に聞いても放心状態で何も答えてはくれない。
だが、目的の数字はすぐに見つけることができた。
「1078・・・1078・・・あ、あった!きゃーーよかったね睦月ーーーっ」
「う、うん・・・よかったけど・・・」
周りの目も気にしないほどはしゃぐ美咲に対し、呆然とまだその数字を見つめる睦月。