手紙
そしてまたすぐに家を出た。
みんなで罰ゲームをした海。
睦月は手に持っていたビンをゆっくりと海に流した。
見えなくなるまで見つめる。
遠く遠く、どんどんと流れていくビン。
「ちゃんと誰かに拾われるんだよ!!!」
さっきまでは叫ぶことに顔を赤くして恥ずかしがっていたのに、今は恥ずかしいどころか、ずっと叫んでいたい程だった。
「誰か、受け取って下さい・・・」
胸の前で手をくみ、小さく祈った。
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