手紙




「手紙が届いたらしいよ」





「何か月ぶりだもんな」





「機嫌が良すぎる」





事をしっている隊士たちがコソコソと沖田を見て言う。





「総司ってこんな奴だったっけ~?」





「ちょっばか!声デカイ!!」






何も考えていない藤堂が、無駄に大きな声でそう言った。






さすがの沖田も後ろを振り返る。





「何してるの?」






何を考えているか分からないその笑みが、怖い。







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