手紙





短くて、あっさりとした文章。




沖田はこれで満足などしていなかったが、他に思いつかなかったのだ。






仕方なく手紙をビンに詰め、再び海へ出かける。





外へ出ると、少し暗く感じた。





まだ昼間のはず。





「雨雲が怪しいな・・・」





そう思うも、沖田は部屋に入ることをしない。





そのまま屯所を後にした。





早く、早く睦月への返事を送りたかった。




そして、早く返事が欲しかった。






< 173 / 432 >

この作品をシェア

pagetop