手紙
「やだ。食べたくない」
ぷいっと山崎に背を向け、ご飯を食べるのを避けた。
「ダメですよ。じゃないと薬飲めないですよ」
「薬飲まなくても治る」
何故だか風邪を引くと甘えたくなる。
「治りません!ちゃんと食べて下さい」
だが山崎がそれを許さない。
「後で食べとくから今は寝る!」
さっきよりもっと布団を被る。
「絶対ですよ。薬飲まないと治りませんからね」
山崎は、数秒沖田からの返事を待ったようだが、諦めて部屋を出た。
そのことに安心すると、沖田は深い眠りについた。