手紙




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誰かが海で何かを探している。





それは知らない女の子で、睦月からの手紙を拾いに来た沖田にとって、それは邪魔な存在だった。






だが、そういや手紙を拾いに来た時に、海に人がいることは初めてだと思い、沖田の足は自然とその女の子に向かっていった。






それから話しかけようとしたその時、






「沖田さん!?」






「え!?」






「沖田総司さんですよね!?」







突然名前を当てられたことに戸惑いながらも、ぎこちない口の動きで、しっかりと返事をした。







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