手紙
第七章
___19
「ふぇっくしゅ!!」
何ともかわいらしいくしゃみが、教室内に響き渡る。
「何?風邪?」
隣にいた翼がそう聞くと、睦月は鼻をすすりながら顔を赤くして言った。
「そうかもー・・・何か鼻水出るし、頭ふわふわするよー」
「それ熱あるじゃん!!」
「なんかねー・・・頭ふわふわする」
「それさっき言った!!」
適格な翼のツッコミも、今じゃ睦月には届いていない。