手紙
「じゃあ、行きますか?」
「イエス,レッツ!」
真帆の合図で3人とも教室を飛び出した。
意外と残りの2人もやる気満々だ。
美奈なんか、ばれないようにわざわざ物陰に隠れている。
校門を出て、老人夫婦の駄菓子屋を通り過ぎ、威勢の良い八百屋の前を通る。
途中、山村さん家の犬に吠えられ、睦月は後ろを振り返ったが、3人ともとっさに隠れ、なんとかバレずに済んだ。
「どこまで行くんだろー・・・」
「もう睦月の家に着くよね?」
コソコソと聞こえない程度に顔を近づけ、睦月を疑わしい目で見る。
「やっぱ家で勉強してるのかな?」
「えーまじで?テストの勝負負けたからー?」