手紙
そう書いた紙をビンに詰め、海に流す。
風が睦月の髪をなびかせる。
睦月はビンが見えなくなるのを確認し、そのまま学校へと向かった。
教室に入ると、すぐに翼からのあいさつ。
「おー睦月。おはよ」
「おはよー」
「今日は海行かねーの?」
朝1番の質問に、申し訳なさそうに答える。
「あっごめん・・・もう朝から行ってきちゃった」
「まじでか。朝からよく行く暇あるな」
「学校までの通り道だから」
メニュー