手紙





「そういえば」と、翼は1番聞きたかった質問を思い浮かべた。






「お前さ、ここにきていつも何やってんの?」





「へ?」






「泳ぐわけでもないし、砂遊びするわけでもないじゃん」








もっともだ。







確かに海と言えば、泳いだりする場所。






誰も、海をまたいで文通をしているとはとうてい思えない。






睦月は、待ってましたとでも言わんばかりの表情で答えた。






「待ってるんだよ!」








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