手紙




「なぁ睦月・・・」






「んー?」





海を見つめながら言う翼に、首を傾げる。






「俺、またここ来たいかも」






その言葉に、睦月は「ホントに!?」と身を乗り出してまで確認した。





「翼もここ好きになった!?良い所でしょ!?」





そしてそれに静かに答える。





「うん。ていうか・・・・・」







一瞬悩んで、翼は目も合わせず言った。







「睦月好きになった」







「・・・・・・・・・え?」






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