手紙

___23





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「行ってきまーす!!」




いつもより何倍もの声で家を飛び出す。




昨夜は楽しみすぎて寝つきが悪かったが、全然睡眠不足なんてことはない。




今日から修学旅行だ。





キャリーバッグをゴロゴロと引きずりながらいつもの道を歩く。





少し早く家を出たのには訳があった。






もちろん海に行くためだ。





荷物は置き去りに浜辺を歩く。




「手紙ー・・・手紙ー・・・沖田さんからの手紙ー・・・」






そう呟く矢先に、ビンは見えた。






風で転がり、1回転する。





睦月は走ってそれを取りに行き、慣れた手付きで中身を出す。








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