手紙
何なんだこの手紙は。
沖田は自分が書いた睦月宛への手紙を読み返し、苦笑いをした。
「くさい。くさすぎる」
そう言いながらも、それを海へと流す。
こんなくさい台詞でも、書きたくなる。
こんなくさい台詞でも、流したくなる。
本当は、もっと伝えたいことがあるのだが、絶対に言えない。
言ってもどうすることも出来ないから。
でも、知っていて欲しいのだ。
自分が、睦月を好きなこと。
本当は何度でも言いたい。
でも、時を超えている以上、言えないのだ。