手紙
なぜこんなにも沖田のことが好きなのだろう。
なぜ沖田と自分は、生きる時代が違うのだろう。
なぜ沖田と会えないのだろう。
お互い、こんなに願っているのに。
そして、なぜ沖田と出会ってしまったのだろう・・・
そう考えるようになっていた。
もうどのくらい経ったのかわからない。
遠くで、何度目かの学校のチャイムを確認することができた。
だけど、未だに止まらない涙。
“運命ならば会える”
そう書かれている沖田からの手紙だが、睦月にはどうも会える気がしなかった。
タイムマシンでもない限り、会うのは不可能だ。