手紙




突然何かが抜けたようにしゃがみこむ睦月に、慌てて駆け寄る妃菜だが、


睦月は悲しそうな笑顔で「大丈夫だから・・・」を連呼した。





「睦月何でこんなとこいるのさっ今日学校だよっ」





「はは・・・妃菜だって。何でこんなとこいるの?学校は?」





「教室からここにいる睦月が見えたんだよ!!様子がおかしかったから来てみたら・・・何で泣いてんのさ」




「泣いてなんかないよ」





「は?思いっきり泣いてんじゃん」





「泣いてないよ」





「泣いてる」





「泣いてない」





「泣いてる」





そんな言い合いが続き、ついに睦月が大声を出した。







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