手紙
山崎がどれだけ声を掛けようも、沖田に答える力はない。
ひたすら咳を込んだ。
その度、手も、着流しも、畳も血で染まる。
足掻くあまり、側にあった箱が飛ばされ、中の手紙が散る。
「沖田さん!!」
どれくらい経っただろう。
やっと落ち着きを取り戻した沖田だが、全身の力は抜けきっていた。
とりあえず布団に寝かせ、水を飲ませる。
「沖田さん、大丈夫ですか・・・?」
「はは・・・恥ずかしいね・・・」
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