手紙
「せめて、死ぬ前にもう1回くらい欲しいなぁ・・・」
「なっ・・・」
沖田のとんだ発言に、斎藤の肩が上がる。
「なーんて」
冗談に聞こえるようにそう付け足すが、今の沖田の状況を見ると、全く冗談に聞こえない。
「あ、でも最近海行けてないから本当は来てるのかも?」
構わず話を続ける沖田に、斎藤は我に返ったように声を出した。
「い、行くのか?」
「行こうかなー・・・だって、返事書かないといけないしね」