手紙
だが、沖田の今の体じゃ到底外出できるような体ではない。
斎藤は止めに入ろうとするが、頭を抱える。
ここで止めていいのだろうか。
今は、沖田のやりたいことをやらせてあげたい。
それが斎藤の答えだった。
何だか、沖田に最後が来ることを認めている気がした。
だが、考えは変わらない。
「俺も行っていいか?」
「えーまた一くんも来るの?まぁいいけどね」
「よいしょ」と重たそうに体を起こす沖田を支えながら、2人は屯所を後にした。