手紙



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久しぶりの海。






定期的に流れくる波の音に、「こんなんだったっけ?」とさえ思ってしまう。






沖田は海の向こうの、地平線のもっと向こう側を見て、睦月を想った。






だが沖田の求めているビンはどこにもなく、浜辺の端のほうにある大きな岩の根元にしゃがみこんだ。






そして埋めてあるビンを掘り起こす。







睦月も同じものを持っている。






それが嬉しくて嬉しくて、何度もそこにあることを確認してしまう。







それから、また睦月を想う。







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