手紙





「ねぇ一くん・・・ひとつお願いなんだけど・・・」






「何だ」






「俺、もう海いけないからさ、たまに海に行って見てきてくれないかな?」







「蒼井睦月からの手紙か?」






「うん・・・・ごめんね」







何度も謝ろうとする沖田を、斎藤は止めた。







「まかされた。必ずだ」








そしてその言葉を残し、部屋を出ようとした。








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