手紙
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乱暴に鞄をベッドに放り投げ、その衝動で中身が半分くらい飛び出すが、気にせず睦月は机の中をあさった。
それから最後に沖田からきた手紙をひっぱり出す。
いつも手紙の最後に書かれてある日付。
この時は1866年となっている。
あれから2度年を越したので、沖田の世界では1868年。
その数字を頭に入れ、パソコンの電源を付ける。
立ち上がるまでの数分が、まどろっこしい。
ソワソワしながら、沖田総司を調べる。
全身に緊張が走り、手が震える。
そして、Enterキーを押した。