手紙




「あいつも、総司もだいぶ弱ったな・・・」





斎藤の声が、かわいた空に響く。





海に近づくと、少し肌寒さを感じた。





ぶるっとふるえ、ビンがあるかどうか願い、確認する。





が、海に流れ着いていたのは、ビンだけではなかった。





ビンよりも先に目に入る。





斎藤はあわててそれに駆け寄った。





「おいっお前大丈夫か!?」





そこには1人の女の子が倒れていたのだ。





見慣れない服装。とかれている髪。





それらはすべて濡れていた。





どうやら息はしているようだ。





< 309 / 432 >

この作品をシェア

pagetop