手紙




女の子はハッとした。




気づけば海からもう町の方まで来ていた。




そこにはみんな袴を身にまとい、刀を腰にさしていた。




もちろん、ビルなんて1つもなかった。




「本当に・・・着いたんだ。」





そう、睦月なのだ。





睦月は、江戸時代にタイムスリップしていた。





「やっと・・・やっと会える。」





「は?どうした?」




斎藤の言葉も届かず、睦月の中にいろいろな考えがあふれ出す。





そして、





「もしかして、沖田さんですか!?」





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