手紙
だが、時間は待ってくれない。
沖田が筆をおく音と同時に、「出来た」というすっきりした声が聞こえた。
不安そうに振り向く睦月に、笑顔で書きたての手紙をビンに詰める沖田。
「いつにします?」
早速帰る時間を決めようとする沖田に、睦月は浮かない表情で小さく口を開いた。
「・・・・・ギリギリまで、沖田さんの側に居たいです」
言ってみるみる顔が赤くなるのは言うまでもない。
沖田は口角を上げ、睦月の頭に手を置いた。
「良かったです。僕もそう思ってたとこです」
そんな2人を少し開いている襖の影から見守る永倉、藤堂、原田、斎藤、そして土方。