手紙




まるで忍者のように忍び足で近づく。






運よく土方はいなく、部屋はがら空きだった。






「睦月、こっちです」






小声で呼び、1つの引き出しの奥に手を突っ込む。







「あった。これです」







たくさんの紙に2つ穴を開け、紐で通し、1冊の本のようにまとめてある。







沖田はそれを1枚めくり、そしてまた1枚めくった。






「睦月は何か知ってる句はありますか?」






「1つだけなら・・・あの、梅のやつです!」







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