手紙





嫌な予感がする。





「言いにくいんだが、そろそろ・・・・時間だ」






“睦月が帰る時間”






さっきまでの楽しい空気が一変した。






「・・・・・行きましょうか」







沖田の言葉に俯くように頷いた。






1分でも、1秒でも側に居たくて、離れたくなくて、もう人目も気にせずどちらからともなく手を繋ぐ。







そして、歩くスピードも遅くする。





土方を先導に、斎藤も着いてきた。





沖田の右手にはもちろん手紙の入ったビン。







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