手紙
「沖田さん・・・・・」
いつもと変わらないような返事。
本当に、ただ睦月が書いた手紙の返事という感じの内容に、あれは全て夢だったのかと疑う。
だが、あれは本当に沖田に会っていた。
思い出せば、まだ沖田と抱きしめられた感覚が残っているような気がした。
睦月は最後の希望を賭け、もう1つのビンに手をかけた。
だが、それは予想もしない人からの手紙だった。
新撰組副長、土方歳三だ。
土方からの手紙は、沖田の死の報告だった。