手紙




「沖田さん・・・・・」






分かっていた。





以前調べた時にもあったように、沖田は1868年5月30日に死んでいる。






分かっていたはずだった。





でも、予想以上に涙が出た。






「沖田さん、沖田さんっ」






もう1度会うどころか、文通すら出来なくなった。







涙は溢れて止まることを知らない。






そんな涙で視界が歪み、前が見えにくい状態だが、はっきりと見えたものがあった。






< 423 / 432 >

この作品をシェア

pagetop