手紙
シャキ・・・という微かな刀の音と同時に、廊下から足音が聞こえてきた。
振り向くと、そこには見慣れた姿が。
「おう、総司。刀の手入れは終わったか?」
新選組副長、土方歳三だ。
「あ、今終わりました」
そっけない返事に、土方は首をかしげ、無駄に心配する。
「どうした。なんか元気ねーみてーだな」
「あ、そう見えます?」
「何だ、なんかあったのか?」
「まぁ、あったといえばありましたね・・・」
「何だそりゃ」
呆れたようにそう言うも、興味があるのか、土方はドカドカと部屋に入り、沖田の隣に座った。