手紙
「これが原因か?」
沖田の目線をたどり、机に置いてある手紙を手に取る。
「読むぞ」
人の手紙なのだ。
一応確認をとり、何も言わずため息だけつく沖田を見て、それから手紙を読みだした。
「なんだこれは。これ、海から流れてきたのか?」
「って、この子は言ってますが、どうなんですかね」
再び鞘から刀を抜き、外から入る光を反射させる。
「これ、何回か文通したのか?」
「まぁ、一応ここにあります・・・」
そう言いながら、沖田は小さな箱を取り出した。