手紙





「えっ睦月知らないの!?」




真帆が無駄に大きな声で睦月を見る。





「知らなーい」





「聖女だよ!?ほら!いつも街にダントツで可愛い制服着た人たちいるじゃん!ここにリボンがあってさっ」





言いながら胸元を指すも、睦月は未だ首を傾げたままだった。






「睦月、まずは学校調べからしなきゃね」





学校を知らなきゃ、決めることすらできない。






恵理の助言に、顔をしかめ、ため息をついた。






「そんな2人は、志望校決めてるの!?」






拗ねたように言う睦月に、ちょっと引き気味に答える2人。





「まぁ、一応検討はついてるよね」






「う、うそ!?」






< 87 / 432 >

この作品をシェア

pagetop