手紙
「えっ睦月知らないの!?」
真帆が無駄に大きな声で睦月を見る。
「知らなーい」
「聖女だよ!?ほら!いつも街にダントツで可愛い制服着た人たちいるじゃん!ここにリボンがあってさっ」
言いながら胸元を指すも、睦月は未だ首を傾げたままだった。
「睦月、まずは学校調べからしなきゃね」
学校を知らなきゃ、決めることすらできない。
恵理の助言に、顔をしかめ、ため息をついた。
「そんな2人は、志望校決めてるの!?」
拗ねたように言う睦月に、ちょっと引き気味に答える2人。
「まぁ、一応検討はついてるよね」
「う、うそ!?」