手紙





とりあえず何か言わないと、さらに怒られる。





それくらい睦月には理解できていた。





焦った結果、睦月の口からはこう出た。






「み、美咲ちゃんと同じ高校!!」






「え!?」






思わずソファでテレビを見ていた美咲が振り返る。





「ちょっ睦月、本気?」





「え、えっと・・・・」





ぎこちない会話に、お母さんのゆったりとした声が入る。





「まぁ、いいんじゃない?一応書いときなさい」





「う、うんっ」





< 93 / 432 >

この作品をシェア

pagetop