手紙





今日の海は、波の音があまりにも静かすぎて不気味にさえ感じられるほどだった。






「高校生か・・・・」





まだ半年あるものの、何だかひどく現実的な言葉だった。





「やだなぁ・・・・・」





静かなせいか、そう呟いた声が異常に大きく聞こえた。





「あたしも、江戸時代に行きたいなー・・・・」





その時だった。





見つめていた海の向こうから、1つの光が流れてくるのが分かった。





太陽に反射して、キラキラと光るそれは、明らかにビンだった。








「沖田さんっ!」






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