ドロップ-記憶-
“うっ、うっ…。みんなドコぉ~…?”
あ、私だ。
そうだ、私、迷子になっちゃったんだ。
“うぅ~~~…”
“千歳ー!”
でも、誰かが見つけてくれたんだ。
でも、誰…?
“!……ハル!”
“千歳”
また、『ハル』…。
そうだ、『ハル』が見つけてくれたんだ。
“ったく、一人でどっか行くなっつっただろ!”
“ハル…。ごめんね、ごめんねっ…”
『ハル』に初めて真剣に怒られたんだよね。
あのとき、少し怖かったなぁ。
“でも、よかった…”
あ、私が『ハル』に抱きしめられてる。
“ハル……。ハル、ありがとう。大…”
ドォーーンッ
そうそう、告白しようとしたら、花火に邪魔されちゃったんだよね。