ドロップ-記憶-
「………俺も、それ以外は思い出したよ。まさか、シューサイが…春西が、俺たちと仲良かったなんてな」
「ホントだよ。……あとは、シューサイに聞かなきゃね」
「あぁ、そうだな」
私たちは、教室に戻った。
あ、今いたのは保健室だったんだ。
教室のドアを開くと、皆が一斉にこっちを見た。
「おぉ!お前ら、無事かよ?」
「うんうん。すごく心配したよ?まさか、事故にあうなんて…」
「あははは。大丈夫大丈夫。超元気です」
私はそう言いながら、ピースをした。
でも、隣でハルが
「春西、ちょっといいか?」
と言って、呼び出した。
シューサイは、静かに立ってこっちに向かってきた。