ブランコ
 「はあ-」

 未由は、大きなため息をついた。

 「わッ」

 未由の後ろで、誰かが驚いた声を出した。

 「えッ・・・誰かいるの??」

 未由は、後ろを振り向いた。

 「あ・・・ゴメンなさい」

 そこにいたのは、1人の女子だった。

 「あ・・・こちらこそ」

 「この場所・・・知ってたんだあ。で、アナタは??」

 その女子が、未由に聞いた。

 「あ、私は・・あの、中村 未由。高校一年生。アナタは?」

 「わ・・・たしは・・・川井 マキ。私も一年生。」

 マキは、照れながら言った。

 「ふぅん。マキちゃんっていうんだあ。あのさ、ココ、理科準備室につながってるから、 あんまり人こないよね。だから・・・びっくりした」

 「私もッ未由ちゃん・・・っかぁ。ココ知ってる人、少ないよね。」

 未由とマキの会話は、どんどんはずんでいった。
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