ブランコ
  「ッねえ」

 マキが未由に声をかけた。

 「ん?」

 「ねえ、友達のなろうよ」

 一瞬、2人の間に沈黙が流れた。

 「・・・いいよ」

 「あ・・・りがと、未由ちゃん、私ね、気分が乗らない時とか、誰かとケンカした時とか、いっつもココに来るん__________________」

 ププププププ・・・

 ププププププ・・・

 「あッ、ゴメン、マキちゃん、メールだ」

 _____________________

DEAR 未由

 優くんがよんでるよ、

 なんか、休み時間に

 約束してたんだって??

 どしたの、未由??

 優くん、こっちの教室で待

 ってるって。

 ______________________


「未由ちゃん、どうしたの?」

 「ッあ、ちょっと用事できた、バイバイ」

 「え・・」

 未由は、屋上を下りた。 
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