ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】


あたしの家に着くと、新はあたしの方を向き直す。




「陽花」




どうしたんだろう。


何時もだったら「バイバイ」と言って帰っちゃうのに。




「何?どうかしたの?」


「明日、暇?」



明日は確か、土曜日。

何処にも行く予定無いし…。



「暇、だけど…」

「じゃ、明日10時に駅前集合!わかった?」



駅前に10時?


て、もしかして…。

いや、もしかする!




これは絶対デートのお誘いだぁ!


やったぁ!

めっちゃ嬉しい!!



初デートだぁぁーー!!!!




跳び跳ねたい衝動を抑えて、笑顔で答える。



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