ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】
「わかったよ!駅前に10時だね」
あたしがそう言うと、新はあたしの頭をクシャッと撫でる。
「バイバイ、陽花。明日な」
「ん。バイバイ」
新が去っていくのを見届け、あたしも家の中へ入っていった。
一日経った今、あたしは待ち合わせの駅前まで来ていた。
「陽花!待った?」
新があたしを見つけて走ってくる。
「ううん、今来たとこ」
嘘。
凄く楽しみで、30分前からスタンバイしてた。
でも、それくらい楽しみだったんだ。