ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】
映画館へ行くと、何を見るかで悩むカップルもいるだろう。
でも、あたし達にとっては無縁のことだった。
あたしと新の映画の好みは一緒だったから。
「新~、何れにしよっか?」
「どうせ、これだろ?」
そう言って、新はアクション系の映画を指で指す。
こんな所まで、あたしと新は気が合う。
だからこそ、もっともっと好きになっちゃうんだよ?
「勿論!この中で一番面白そう!!」
「だよなー」
あたしと新はチケットを買うと、劇場へ入っていった。