ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】
「…んだよ。昨日陽花が“新は頭が良かった”っつってたから教科書見てたんだろ?つか、キャラって何だよ。前とそんなに違ぇの?」
違うかって、うわべだけ見てれば全然違う。
だけど、一寸した表情は変わってない。
あたしの好きな新だ。
「ん~、違うけど違わない…みたいな?よくわかんないや。てか、それよりどうなの?…勉強。わかった?わからなかった?」
あたしが問うと、新はスッと眼鏡を取ってフッと笑う。