ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】

―――…一時間後。





「新ー、あった?」



「ねぇ…。何処にあんだよーー!!」




新…、一寸口悪くなってない?





まぁ、そう言うところも好きだけど。


…とか思っちゃうあたしは、相当頭がイカれてる。






「陽花はどうー?」


「ん~、無いー……て、あ、あった…!」



あたしの視線の先には、葉が四つ付いたクローバー。




「あったよ!」

「何(ど)れ?」



新の声を聞いて顔を上げると、新との距離は5cmも無かった。




しかも、新もあたしもしゃがんでるから、目線が同じだし。






何より顔が近い!!




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