ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】
「確かに、あたしは新の彼女だった。
…それが何?あたし、彼女として何も出来なかった。
大好きなのに好きだと言えなかったし、そんなあたしを笑いたい奴は笑えばいい。
バカだって言うんなら、バカだって言えばいい。
新からあたしが消えても好きだと思うあたしが可笑しいと思うならそう思えばいい。
後悔ばかりで先の見えないあたしを見て、言いたいことがあるなら言えばいい。
話のネタにしたいなら、ネタにすればいい!
でも…、何があったって、あたしの中から新は消えないの!
消えてくれないの!!
何回あたしが、新みたいに最初からやり直したいと思ったか……」
あたしの涙腺は、何時の間にか壊れていた。