ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】
そんなあたしを見て、大和が口を開く。
「…バッカじゃねぇの」
大和は続ける。
「お前がそんなだから新にもう一度好きになってもらえねぇんだろ?
新は本当に陽花のこと好きだったんだろ?
愛してたんだろ?
なら…、なら、身体と心が陽花を忘れる筈ねぇじゃん!
新は新だ。新が忘れたとしても、新自身は忘れてねぇよ。
新の身体と心が、何処かで陽花を覚えてる」
そんな大和の言葉が、あたしの胸に突き刺さる。