ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】



――ポチャン





湯船に浸かる。




時刻はまだ九時なので、夕飯を食べてからお風呂に入っている人がいた。





「ねぇ、陽花」





あたしの横で、肩まで湯に浸かっている菜流が口を開く。





「何?」



「大和のことなんだけど…」





それを聞いて、何となく菜流の言いたいことがわかってしまった。





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