ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】
「あと、ね……」
菜流が付け足す様に言う。
「新の女遊びだけど、新が好きでやってたわけじゃないみたいなの」
「え?」
菜流の言葉に首を傾げる。
「バイト先のお偉いさんの娘とか、先輩らしい」
「でも新、あたしに自慢して…」
「心配させたくなかったんでしょ。
それに、中には先輩とかじゃなくてただ絡んで来た子もいるみたいだけど、陽花が思ってる様なことは、一つも無いらしいし」
「何で、菜流が…?」
菜流が、知ってるの?
そう、思わず呟いた。